2011年3月23日水曜日

Open de España #1 - Madrid

レース名:Open de España #1 - Madrid - Casa de Campo (ESP/1) Cross Country
場所:スペイン Madrid
日時:3月21日11時01分~
結果:Women Elete 優勝(60ポイント獲得) 
1 Rie KATAYAMA (JPN) 1:21:21 
2 Laura TURPIJN (NED) 1:21:41 
3 Anna VILLAR ARGENTE (ESP) 1:22:11

写真:Shuhei Takenouchi

召集のコールが始まったが、どうやらスペインランキング順で呼ばれているらしい。UCIのコミッセルが来て訂正が入り、コールのやり直しとなった。スペイン語でナンバーを呼ばれても分からないので「English!!」と何度もお願いするがかなり混乱していて聞いてくれない。周りのライダーが通訳してくれたので助かったが、結局待っていても呼ばれないので前に行く。これはUCIレースなので、UCIランキングにのっとって少なくともTOP3では呼ばれるはずなのに。。。最前列に割り込ませてもらったが、スペースが狭かったのでハンドルをひっかけて落車するのを避けるため、スタートは安全にワンテンポ遅れて走りだした。ちょうどスタート後の直線は集団の後ろで走った方が楽なため、ペースが上がらなかったおかげで前まで出ることができた。3~4番の位置でシングルに入っていく。ここマドリッドのコースはワールドカップで使われたものと同じらしいが、市街地のすぐ横にある公園のなかにあって、路面はカチカチに固まった白砂。コース前半は斜度のあるアップダウンを4回繰り返し、後半は平たん基調のスピードコースだ。コース前半下りにある滑りやすいコーナーのライン取りが前日の試走だけだと掴み切れなかったので、慣れた地元ライダーのライン取りを見て学習しておく。1周目は4人のパックで通過した。


2周目に入り、積極的に前を引いていく。2週間前に疲労が蓄積して辛かった時、先週のレースを無理せず自分のペースで走る代わりに、今週のマドリッドは勝つ!と決めていたので、今日は行けるとこまでとことん自分をプッシュしていかないと!踏めるところはどんどん踏んで、後ろの様子を伺う。なかなかLauraとAnnaが離れない。


3周目に入り、微妙にAnnaが遅れ始めた。Lauraは踏んでも全く離れないし、ペダルを緩めても前に出てくる気配がない。明らかに後ろで休みながら私の様子を伺っているのがわかった。早めに私から仕掛けないと、後手に回ったら不利だ。アタックをかけられない速いペースを保ちながらどこで勝負をかけるかを考えていた。コース中盤の平たんで、後ろの様子を伺うと、思ったよりも息が上がっている。今がチャンス!ちょうどその先のシングルの入口は1~2周回ともLauraが先頭で下りたがっていたので、彼女の使うラインを慎重に塞ぎながら加速して、先頭でシングルに入ることに成功した。この先の登り返しは私の方が上手く下りのスピードを活かせていたので、下りでアタックしてその先のコーナーも今までで一番スムーズに最速ラインを通過し、バイクをスピードに乗せたまま登り返しに侵入した。狙いどおりにアタックが決まって、そこから半周は死ぬ気で全力ダッシュ!4周目に入るころには2位のLauraが所々でしか視界に入らないほどのアドバンテージを作ることができた。「この先はミスのないように逃げ切らないと」と意識しすぎるがあまり、慎重になりすぎてコーナーでブレーキの解放が遅れて転んでしまった。こういった局面のメンタルをもっと鍛えないと。その転倒でLauraとの差がぐっと詰まり、再びスリリングな展開に。その先の登りはかなり斜度がきついうえに滑りやすく3周回とも失敗していたけど、「さっきの転倒の借りをここで返す!」と気合を入れて成功。そのまま後半ループももがき切り、1位で観客の盛り上がるフィニッシュゲートを通過した!ヨーロッパの1dayXCOレースでの優勝は初めてだし、しかもUCIクラス1。今年の遠征はUCIポイント獲得を目標にしていたのになかなか勝てなかったのもストレスだったので、本当に、本当に嬉しい優勝だった!木曜日にはポルトガルへ移動してポルトガルのUCIレースを2つ走る。今の勢いに乗って良いレースをして、4月末のワールドカップ開幕に備えたい。


今回、スペインのレース会場にて受付に募金箱を設置させてもらいました。51.18ユーロの募金をいただいたので、Just Giving「Team Japan MTB」に寄付します(http://justgiving.jp/c/3376)。レース会場でも、飛行機の中でも、日本から来たというと多くの人が日本の震災のことを心配してくれています。世界中の人が、日本のことを応援してくれています!頑張りましょう!


試走コースレポート

バイク:SPECIALIZED S-Works Era 
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS レネゲード
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto REALIS
データ:POLAR RS800CX BIKE
ペダル:TIME ATAC TITAN CARBON
ウエア:WAVE-ONE
マッサージオイル:Sports Balm イエロー1
ニュートリション:パワージェル
テーピング:New-HALE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船・伊藤超短波 
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店
アイウエア調整:メガネナカジマ
遠征サポート:じてんしゃの杜