2012年6月5日火曜日

第25回全日本マウンテンバイク選手権大会

レース名:第25回全日本マウンテンバイク選手権大会
場所:長野県 富士見パノラマリゾート
日時:2012年6月3日 11:45~
結果:優勝
1, 片山梨絵(SPECIALIZED)1:27:46.47
2, 中込 由香里(team SY-Nak)+9:09.26
3, 田近 郁美(GOD HILL)+10:58.27


全日本選手権に出場するのは今年で10回目。そして、今回は9連覇をかけた挑戦だ。ワールドカップの第3戦、4戦、国内選考会と3週連続プライオリティの非常に高いレースが続き、4週目が今日の全日本選手権だった。もちろん体が疲労していないとは言えないけれど、国内でメカニックとマッサージャーのサポートを受け、自宅にも帰ることが出来てリラックスしていたので連戦という意識は薄く、先週よりも調子が上がっているのを感じることが出来ていた。「今年こそ、海外で走っているそれに近いものを国内のみんなに見てもらいたい。」そんな思いでこのレースに挑んだ。


スタート前は雑音が気になってレースに集中できない自分にイライラしていた。自分との戦い。スタート1分前から意識を綺麗にしていって、号砲と共にコースへ飛び出した。これまでの経験と積み重ねだけに頼って「確実に勝とう。」と思えば楽なんだけど、それじゃ楽しくない。それに、選手権はそんなに簡単に勝たせてくれないことはこれまでの経験から誰よりもよく分かっているつもりだ。いま、全日本選手権という舞台にプロ選手として参加できていることに喜びを感じながら全力で走っていった。いつもよりも多く感じる応援が私を奮い立たせてくれた。


登りでは斜度が緩む瞬間など1こぎでも加速できる区間で自分に負けて休まないように、下りではブレーキを離すべきタイミングを遅らせて安定に溺れないように、一瞬、一瞬の攻めの積み重ねがクロスカントリーレースではタイム差となって積もっていく。


新しくなった富士見パノラマのコースは前半の登り区間に変化がついてクロスカントリーレースらしいアクセントのある追い込みが出来るレイアウトになっていた。中盤のキツイ登りはこのコースの名物としてしっかり健在。ここでどう自分に打ち勝つか。1周目の自分に負けたくない一心で頂上を目指した。コース後半の下りはスピードが出るしミニジャンプもあってレースへの集中をかき立ててくれる。レース開催地の定番にして、まだまだコースが進化する可能性のある会場だと思う。


スタートから1時間半弱。スタッフとファンの待つ全日本選手権のゴールラインへ、1番で帰ってきた。ゴールラインで沢山の祝福を受け、その後も3歩歩けば誰か知り合いがいて祝福してくれる、そんな花道のような状態でテントまで歩いて行った。会場の活気も年々増していっているようで嬉しいし、9年間の積み重ねでこれだけ多くの人に出会い、そんな仲間が自分の事のように笑顔で私の優勝を喜んでもらえることがとても嬉しかった。


これだけのファンとスタッフに支えられている安心感と、チャンピオンジャージの誇りにかけて、シーズン後半戦も自分を高めていこう!

All photos : H.Shimobora

バイク:SPECIALIZED Fate Expert Carbon 29
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS レネゲード
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto SMART
データ:POLAR RS800CX BIKE
ペダル:SHIMANO XTR
マッサージオイル:Sports Balm イエロー2、フレッシングフルイド
ニュートリション:パワージェル、GOLD’S GYMアルティメッエネルギードリンク
テーピング:New-HALE 
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船 
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店
アイウエア調整:メガネナカジマ
遠征サポート:じてんしゃの杜
合宿サポート:SY-Nakキャビン(長野県 野辺山高原)