2011年6月27日月曜日

全日本選手権ロードレース2011

大会名:全日本自転車競技選手権ロードレース2011
主催:(財)日本自転車競技連盟
日時:2011年6月26日(日)8:05~
場所:岩手県八幡平市 岩手山パノラマラインコース(15.5km×8周:124km)
結果:エリート女子2位
1. 萩原 麻由子(サイクルベースあさひレーシング) 
2. 片山 梨絵(SPECIALIZED) 
3. 西 加南子(LUMINARIA)

@nishikawamasaharu
最初に、今回は東日本大震災の直後にも関わらず東北で大会を開催して下さったことに感謝します。訪れた八幡平は静かで自然が美しく、民宿の方の温かいおもてなし、泉質の良い温泉、過ごしやすい気候と星空。日本の、東北の良さを十二分に感じ、この素晴らしい東北をみんなの力で復興させたいと思わせるものでした。
全日本選手権ということで日本全国から多くの選手と観客が集まり、みんなが東北の美しさと底力を感じることが出来たのではないでしょうか。実際に現地で復興作業ボランティアを出来るのが一番ですが、そうでなくても東北に行ったらお土産を買う、おつりを募金するなど出来ることを継続していくことが大切だと思いました。

JustGiving内でも募金活動を行っていますので、ぜひご協力をお願いします。
http://justgiving.jp/c/3376


春のヨーロッパ遠征から帰国して約1カ月、体も心も疲労困憊で厳しい時間が長く続いた。その間2つのレースに出場したが、1つ目のジャパンシリーズ富士見大会は集中力不足のため大クラッシュしてメカトラDNF(途中棄権)。2つ目のアジア選手権はレースの前日に風邪をひいて力を出し切れないまま2位で五輪のアジア枠を逃した(まだUCIランキング枠は可能性あり)。
今まで外せないレースでは体調を持ってこられる方だったので、この風邪はショックというか、自分の体力に自信を失ってしまった。その後もレースは次から次にやってくるので練習をしたいけど、リカバリーライドに出かけるだけでも疲労困憊になって帰ってくるような状況が長く続き苦しかった。

@nishikawamasaharu
このレースを走ることで何かをふっきれたらいいな、そんな気持ちでスタートした。なかなか治らない捻挫をかばっているのか、痙攣癖のついていた脚が固まって完走すらできないんじゃないかと心配だったが、スローペースでレースが進行したのがありがたく余計な脚は使わないように丁寧に走っていった。
レース中、小さな動きはあったけど、大きく「渾身の」アタックをかける選手はおらず、これは集団有利のコース特性なのかもしれないけど、バリバリに調子のよい選手はいないように感じた。もうそろそろ動きたい局面であるラスト2周回に入るとき、登りの頂上付近で明珍選手が単独本気アタック。集団で少しずつ差を詰めたところで、萩原選手がアタック。これはBIGチャンスだと思って、ひと呼吸置いてから誰も付いてこないことを祈って私も集団から飛び出した。幸い一人でいけたので、萩原選手と先頭交代しながら明珍選手に追いつく。
「明珍!ついてこい!」と二人で声をかけて3人の逃げグループが形成された。このメンバーの逃げは確実に決めたかったので後ろとのタイム差を聞きながら3人で回していき、これはレース中で一番エキサイトする局面だった。3人で最後の勝負をしたかったけど、後ろも本気で追ってきているようなので登りでペースを上げ、最初からアタックをしている明珍選手がたまらず千切れてしまったのが残念だった。

@nishikawamasaharu
萩原選手と最終周回に入る。タイム差の推移から、下りの途中で後ろが私たちを追うのを諦めたことが分かった。あとは最後の登りで萩原選手とガチンコ勝負。スプリントの出来ない私はボトムからロングスパートをかけたいから脚を貯めたいけど、萩原選手はスプリントをしたいので下りのペースを緩めず、ロングスパートがかけられないように脚を削ろうとする。

さすがにTTチャンピオンだけあって効率よく下りと平地を踏む萩原選手に対して、私はオフロードのデコボコ路面でスピードを殺さないような強弱をつけたペダリングになってしまうので分が悪い。けど、ここはロードレースの舞台。強い選手と対等に勝負がしたいと思って下りも踏んだ。
それでも山の下からスパートかけてやる!見てろよ!と思ったが、登りに差し掛かって踏んだ瞬間に右脚が付け根の奥の方から膝まで痙攣。しょうがないのでしばらく脚を回しながら待って、もう一回行こうかと試みたけど出来なかった。
せっかく直接対決の舞台に立てたのに、力を見せられず悔しかった。結果力及ばず2位だったけど仕方がない。応援して下さったみんなには申し訳ないけど、現状ではOKだ。今度こそスキルを上回る力をつけて、ロード女子のみんなと勝負をしたいと思った。



使用機材
バイク:SPECIALIZED S-Works Amira 
ヘルメット:SPECIALIZED S-Works Prevail
アイウエア:OGK Kabuto REALIS
データ:POLAR RS800CX BIKE
ペダル:TIME アイクリック
ウエア:WAVE-ONE
マッサージオイル:Sports Balm イエロー1
ニュートリション:パワージェル
テーピング:New-HALE
コンディショニング:日本カイロプラクティックセンター大船・伊藤超短波・SEV 
サプリメント・トレーニング:ゴールドジム
メカニックサポート:轍屋自転車店
アイウエア調整:メガネナカジマ
遠征サポート:じてんしゃの杜
合宿サポート:SY-Nakキャビン(長野県 野辺山高原)